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個体値ってどんなメリットがあるの?高個体値ポケモンのことを教えるよ!
リーダーのセリフで、ゲーム内でも判断することができるポケモンの個体値ですが、実際のところ、個体値ってどんなメリットがあるんでしょうか。
高個体値ポケモンのメリット、低個体値ポケモンのデメリットについて考えてみます。
ポケモンをジムのアタッカーとして使う場合に、個体値によって差は出るの?
ポケモンをジムのアタッカーとして使う場合に、個体値によって差は出るのかどうか、ですが、これは結論から言うと差は出ます。
しかし、微差なことがほとんどです。
実際のジム戦では、自分のポケモンをアタッカーとして使うときに、ジム防衛ポケモンとの攻防を繰り返すことになります。
肝心の相手側、ジム防衛ポケモンについては、個体値を特定する方法がありませんから、多くのトレーナーが「体感」として実感する方法で確かめていると思いますが、差を感じないか、微差を感じる、という結論に至っていると思います。
ここまで読まれて、
「ダメージの計算式って、結局どんな式なの?」
と疑問に感じた方もいらっしゃると思います。
ポケマピの過去記事で、ダメージ計算式と計算式に必要となる「CPM」について解説した記事がありますので、ぜひご確認ください。
リンク先の記事から、ダメージ計算式の部分を抜粋してご紹介します。
- ダメージ計算式
- ダメージ計算式に必要となる「攻撃力」を求める式
- ダメージ計算式に必要となる「防御力」を求める式
ダメージ = 床値(1/2威力 × 攻撃力 / 防御力 × タイプ一致ボーナス × タイプの有効性)+1
攻撃力 = (基礎攻撃力 + 攻撃個体値) × CPM
防御力 = (基礎防御力 + 防御個体値) × CPM
上記3点のうち、「攻撃力」「防御力」を求めるときに、「攻撃個体値」「防御個体値」がかかわってきます。
「攻撃力」には「攻撃力を求める式で算出した数値」を、
「防御力」には「防御力を求める式で算出した数値」を、
「タイプ一致ボーナス」には、タイプ一致がある場合には「1.25」、タイプ一致がない場合には「1」を、
「タイプの有効性」には、弱点を二重に突く場合は「1.56」、弱点を1つ突く場合は「1.25」、耐性を1つ持つ場合は「0.8」、二重に耐性を持つ場合は「0.64」を、それぞれ入力します。
技の威力は、ポケマピの「ポケモンGO技一覧」で、「基礎攻撃力」「基礎防御力」はポケマピの「ポケモンGO攻略図鑑」の「“ポケモン”の能力値」欄で、「CPM」はCPM一覧から調べることができます。
具体的に、どの程度差が出るのか? 攻撃個体値15のカイリューと、防御個体値15のカビゴンが対戦したと仮定して考えてみます
・ジム攻撃ポケモン…攻撃個体値15のカイリュー(ポケモンレベル30 通常技「りゅうのいぶき」)
・ジム防衛ポケモン…防御個体値15のカビゴン(ポケモンレベル30)
上記の計算式に当てはめて、カイリューの「りゅうのいぶき」がカビゴンに与えるダメージ数値を算出してみます。
計算の結果、カイリューの「りゅうのいぶき」がカビゴンに与えるダメージ値は「6」であることがわかりました。
では、カビゴンの防御個体値を「15」に固定して、カイリューの攻撃個体値を1ずつ下げてみます。
結果は、
カイリューの攻撃個体値14…「りゅうのいぶき」がカビゴンに与えるダメージ「6」
カイリューの攻撃個体値13…「りゅうのいぶき」がカビゴンに与えるダメージ「6」
カイリューの攻撃個体値12…「りゅうのいぶき」がカビゴンに与えるダメージ「6」
カイリューの攻撃個体値11…「りゅうのいぶき」がカビゴンに与えるダメージ「6」
カイリューの攻撃個体値10…「りゅうのいぶき」がカビゴンに与えるダメージ「5」
カイリューの攻撃個体値09…「りゅうのいぶき」がカビゴンに与えるダメージ「5」
カビゴンの防御個体値が15のときは、カイリューの攻撃個体値10以下、11以上がダメージ値の分かれ目になります。
ポケモンレベル30のカビゴンのHPは「245」です。
カビゴンのHP245の全てを、ダメージ6の「りゅうのいぶき」で削るには41回の攻撃が必要で、
カビゴンのHP245の全てを、ダメージ5の「りゅうのいぶき」で削るには49回の攻撃が必要です。
ダメージ6とダメージ5の回数差は8回。
「りゅうのいぶき」の発動時間である「0.5秒」の8回分なので、与えるダメージが「1」違うことによって、倒すまでにかかる時間に4秒の差が付くということになります。
実際のジム戦では、カイリューは通常技の「りゅうのいぶき」以外にも、ゲージ技の「ドラゴンクロー」「りゅうのはどう」「はかいこうせん」のいずれかを使用してカビゴンのHPを削りますし、カビゴンの防御個体値も15とは限りませんが、このわずかな決着までの時間差が、「攻撃個体値厳選」の成果です。
ジム戦において決着までの時間が早まるということは、相手の攻撃機会を奪うことにつながるので、相手から余計な被弾を受けないということです。
相手を早く倒せる分、より多くHPを残して次戦に進むことができ、安定した2枚抜き、3枚抜きにつながっていきます。
ジム攻撃に選ぶアタッカーポケモンの攻撃個体値が高いことは、
「攻撃は最大の防御」
と言い換えることもできるのです。
細かい計算はともかく、相手をより早く倒すし、早く倒すからこそ被弾少なめで生存率が高いというポケモンは、体感的に「強い」と感じます。
ただ、倒すのが早いか遅いかの違いは生じるものの、「攻撃個体値○以上の攻撃でないとダメージを与えられない」だとか「攻撃個体値○以上の攻撃でないとタイムアップになってしまう」などという「絶対的な差」があるわけではないので、結局、ジム防衛ポケモンを倒せてしまうことに変わりはありません。
なので、「個体値厳選は自己満足」という意見も根強いのだと思います。
「相手の防御個体値の事情に左右されず、安定して最大ダメージを相手に与えることができる」ということが、攻撃個体値「15」を厳選するメリットですね。
高個体値ポケモンって、実戦上ではどんな感じなの? アタッカーとしては高個体値は自己満足傾向が強く、ジム配置用ならCPが1でも高いほうがいいという点で高個体値が重要です
個体値には、
- HP(スタミナ)個体値(最低0~最大15)
- 攻撃個体値(最低0~最大15)
- 防御個体値(最低0~最大15)
の3つがあります。
「HP個体値15+攻撃個体値15+防御個体値15=45/45」が「個体値100%」のポケモンということになります。
では、高個体値ポケモンって、実戦上ではどんな感じなの? というところですが、
- 結局、相手を倒すことはできてしまうので、アタッカーとしては高個体値は自己満足傾向が強い
- ジム配置用なら、個体値の高低でCPに1以上の差がつくので、高個体値が重要
という2点が結論になると思います。
それぞれ、例を添えてご紹介していきます。
実戦上のジムバトルで、アタッカーとして高個体値ポケモンを使うことは、自己満足傾向が強い(ただし計算上、高個体値ポケモンのほうが与えるダメージが大きいことが多いです)
上記の記事の、
「トレーナーレベル25のトレーナーが持っている2匹のシャワーズを比べてみましょう。」
の部分をご覧いただくと、トレーナーレベル25のときにMAX強化した、
- 個体値100%のシャワーズ
- 個体値51.1~64.4%のシャワーズ
の2匹の比較画像をご確認いただけます。
下の画像が、リンク先の画像と同じものです。
A個体値100%のシャワーズ | B個体値51.1~64.4%のシャワーズ |
---|---|
最大CP2132 | 最大CP2054 |
2匹とも技構成は「みずでっぽう/アクアテール」。
使い勝手と言うか、強さの体感としてはほとんど差を感じません。
個体値100%のほうが愛着が上なので、多少ひいき目に使用しますが、この当時は2匹とも主戦力でした。
そして、現在、トレーナーレベル32になってどんな感じかと言うと、
- A個体値100%のシャワーズ
- B個体値51.1~64.4%のシャワーズ
引き続きガチ強化。
CP調整の恩恵もあって、CPは2864まで上昇
変わらず主戦力の中の一匹
強化停止。
トレーナーレベル30を超えたため、野生のイーブイが高ポケモンレベルとなり、個体値を無視してCPだけを重視してイーブイを進化させると、個体値37%でもCP2476のシャワーズが誕生するということもあって、ほとんど使用しなくなっている
という現状です。
ジム戦のアタッカーポケモンとして使用する上で重要なのは、個体値よりも断然、「技構成」です。
シャワーズで言うと、「みずでっぽう/アクアテール」の技構成と双璧をなすのは「みずでっぽう/ハイドロポンプ」のシャワーズです。
ジムを攻撃する実戦上のメリットとしても、同じCP帯の同じポケモンであれば、様々な技構成のポケモンを集めていったほうが、攻略に役立つことが多いです。
ただし、攻撃個体値厳選は自己満足傾向が強いというだけで、与えるダメージに変化が生じるラインというものは明確に存在しています。
ジム防衛ポケモンの防御個体値がどんな数値だろうとも、安定して計算上の最大ダメージを与えることができるという点において、攻撃個体値15のポケモンをアタッカーとして使うことは意味のあることなのです。
そこにこだわるのかどうか、というところが、自己満足なのかそうではないのか、の違いですね。
ただし、シャワーズなら通常技が「みずでっぽう」一択なので問題ありませんが、カイリューの場合は通常技が「りゅうのいぶき」なのか「はがねのつばさ」なのかでとんでもない違いがあります。
攻撃個体値15だからいいポケモン、というよりも、「いい技を覚えた攻撃個体値15のポケモン」がアタッカーとして優れているということです。
技構成次第でジム戦での使い勝手がものすごく変わりますので、個体値にはこだわらないという方も、技構成にはこだわってみてください。
実戦上のジムバトルで、ジムにポケモンを配置してディフェンダーとして使用するなら、CPが1でも高いほうがいいという点で高個体値が重要です
2016年12月31日現在のジム環境では、ジムレベル10により近い高さの高層ジムと、ジムレベル3前後の低層ジムが乱立しています。
安定してジムレベル7以上をキープしているような「安定ジム」の仲間入りをして、毎日安定してポケコインとほしのすなの「配置ボーナス」をゲットすることをプレイの目標にしているトレーナーであれば、ジムにポケモンを配置して長期防衛を期待するディフェンダーとして使用する上で、CPは1でも高いほうがいいので、高個体値が超重要な要素となります。
高個体値なら、トレーナーレベルが低い段階から、そのポケモンの最大CPを引き出し続けることができます。
例えば、トレーナーレベル28の頃からCP3000オーバーのカイリューをジムに配置することもできるのです。
ジムバトルの攻防の中では個体値差で勝ち負けの差がついたことを実感する機会はほぼないと言えますが、ジム配置については個体値がハッキリ物を言う世界ですので、安定ジムでの長期防衛が狙いであれば、しっかりと個体値厳選を行っていきましょう。
個体値のメリットとは
「個体値のメリットとは」を考えると、次の2点になります。
- アタッカー
微差だとしても高個体値ほど強いことには違いない - ディフェンダー
CP差として、高個体値であるメリットが実感できる
両方とも、こだわる人にとっては重要な差になりますし、こだわらない人にとってはわりとどうでもいい範囲の差になります。
「個体値は自己満足」と言われるのは、こだわらない人から見れば、こだわるのがよくわからないほどの微差だからなのかもしれません。
自己満足だとしても、個体値100%はやっぱりうれしい!
みなさんのボックスの中には、何匹の「個体値100%ポケモン」がいるでしょうか。
タマゴから、野生から、ゲットしたポケモンの個体値を調べて「個体値100%」とわかったときは、やっぱりうれしいものです。
技構成やポケモンの種族次第では、ジムでの活躍が難しいことがわかっているポケモンが個体値100%なことも多いと思いますが、それはそれ。
個体値100%のポケモンだけは、リーダーのセリフだけで「個体値100%」と特定することができますよ。
もし個体値100%のポケモンを手に入れたら、大事にしてくださいね!