2017年10月1日~2017年10月31日の期間限定で出現中の金銀伝説ポケモン・ライコウ。
伝説的な夏となった2017年8月8日~2017年8月14日に登場した初代伝説ポケモン・サンダーとライコウでは、どちらが強いのでしょうか。
ポケマピの「ポケモン図鑑」のデータに基づいて、2匹のポケモンを徹底比較してみます。
目次
ライコウとサンダー徹底比較
ライコウとサンダーの能力値を比較すると、両者ともが非常に高いレベルでまとまっていることがわかります。
最大CPはライコウもサンダーも3000を超え、ライコウは全実装ポケモン中8位、サンダーは9位と「最大CPランキング」のトップ10入りを果たしています。
HP種族値はライコウとサンダーが同値、攻撃種族値はサンダーが上、防御種族値はライコウが上、というデータですが、「種族値」と実際の「与ダメージ値」「被ダメージ値」「耐久性能」は数値に違いが生まれるので、ポケマピの「ダメージ計算機」などで実戦上の数字のやり取りを確認することが重要です。
タイプ相性のうち、ライコウとサンダーで大きく異なるのは「弱点タイプ」。
「でんき単タイプ」であるライコウは「じめんタイプの技」しか弱点タイプになりませんが、「でんき・ひこう複合タイプ」であるサンダーは「いわタイプの技」と「こおりタイプの技」が弱点タイプとなっています。
ライコウやサンダーを強化して積極的にぶつけていきたいのは、「でんきタイプの技」が弱点となる「みずタイプのポケモン」ですが、「みずタイプのポケモン」は「こおりタイプの技」を覚えていることが多く、有利と見て選出したサンダーが、防衛ポケモンの「こおりタイプの技」で迎撃される可能性も高いのです。
以下は、「でんきタイプの技」が抜群で刺さるにも関わらず、通常技やゲージ技に「こおりタイプの技」を覚えることができる代表的な(ジムによく配置されている)ポケモンたちです。
サンダー |
カメックス | ニョロボン | パルシェン | ラプラス |
オーダイル | ニョロトノ | ヤドキング | オクタン |
その点、「みずタイプのポケモン」が「じめんタイプの技」を覚える可能性は低いので、ライコウが弱点技で迎撃される可能性も低く、「こちらは等倍以下にダメージを軽減しながら、一方的に相手の弱点を突いて抜群以上で攻撃する」という有利な状況を維持しやすいのはライコウということになります。
ライコウが「みずタイプのポケモン」に弱点となる「じめんタイプの技」で迎撃される可能性は?
もちろん、ライコウが「みずタイプのポケモン」に弱点となる「じめんタイプの技」で迎撃される可能性がゼロというわけではありません。
ライコウ |
オムスター | ニョロトノ | ヌオー |
「でんきタイプの技」でばつぐんを取れる「みずタイプポケモン」にして、ライコウの弱点となる「じめんタイプの技」を覚えるポケモンは、こちらの3匹。
- 通常技に「マッドショット」を覚えるオムスター
- 通常技に「マッドショット」、ゲージ技に「じしん」を覚えるニョロトノ
- ゲージ技に「じしん」を覚えるヌオー
この3匹は、ジムによく配置されている警戒すべきポケモンになります。
ニョロトノ |
中でもニョロトノは、サンダーへのカウンターアタックとなる「こおりタイプのゲージ技:ふぶき」と、ライコウへのカウンターアタックとなる「じめんタイプの通常技:マッドショット」「じめんタイプのゲージ技:じしん」を覚えることができるポケモンです。
「マッドショット/ふぶき」を覚えたニョロトノをジムに配置すると、タイプ相性に詳しいサンダー使いやライコウ使いの攻撃側トレーナーに、ちょっとしたいたずら心を感じさせることができるかもしれませんね。
ライコウとサンダーの耐性タイプ比較
ライコウが「でんき単タイプポケモン」、サンダーが「でんき・ひこう複合タイプポケモン」ということで、両者には「耐性タイプ」の違いもあります。
ライコウもサンダーも、自身が覚える技は「でんきタイプの技」で統一されています。
「でんきタイプの技」は、
- でんきタイプのポケモンに「効果はいまひとつだ…」(ダメージ軽減率0.714倍)
- くさタイプのポケモンに「効果はいまひとつだ…」(ダメージ軽減率0.714倍)
- じめんタイプのポケモンに「効果はいまひとつだ…」(ダメージ軽減率0.51倍)
- ドラゴンタイプのポケモンに「効果はいまひとつだ…」(ダメージ軽減率0.714倍)
となり、
- みずタイプのポケモンに「効果はばつぐんだ!」(ダメージ倍率1.4倍)
- ひこうタイプのポケモンに「効果はばつぐんだ!」(ダメージ倍率1.4倍)
となります。
現環境のジムバトルやレイドバトルでは、「防衛ポケモンに対して、有利に攻撃することができる攻撃ポケモンを1対1でぶつける」ということが配置の基本になりますが、あえて、ライコウやサンダーを一貫して使い続けた場合に「耐性タイプ」の違いが感じられそうです。
例えば、ジムによく配置されているナッシー(くさ・エスパータイプ。でんき技のダメージ軽減率0.714倍)にライコウをぶつけると、ライコウの攻撃は0.714倍にダメージ軽減されつつ、ナッシーの攻撃を等倍で受ける形になります。
対して、ナッシーにサンダーをぶつけた場合は、ナッシーが「くさタイプの技」で攻撃してくるときに「お互いに0.714倍」で攻撃し合う形になります。
ナッシーへの攻撃は、ナッシーに対して二重に弱点を突ける「むしタイプの技」を覚えたハッサムなどに任せるほうが速いですが、「耐性タイプ」が多いということは防衛ポケモンの攻撃を軽減しながら攻撃をすることのできるパターンが多いということなので、その点ではサンダーのほうがその機会が多いということになります。
ただ、「耐性タイプが多いからサンダーのほうが優秀!」とはならない印象です。
ちなみに、「効果はいまひとつだ…」には6種類の設定があります。
同じく「効果はいまひとつだ…」と表示されたとしても「ダメージ軽減率」は異なるので、覚えておくと便利です。
ジムによく配置されているカイリューに対して「でんきタイプの技」で攻撃すると「効果はいまひとつだ…」と表示されますが、リンク先記事の6番目「効果はいまひとつだ…(0.9996倍)」ということなんですね。
ライコウとサンダーの弱点を突けるタイプ比較
ライコウもサンダーも、覚える技のタイプが「でんきタイプの技」で統一されているため、弱点を突けるタイプは両者同じです。
ライコウとサンダーが弱点を突けるポケモン
ライコウとサンダー共に、「弱点を突けるタイプ」が同じであることから、得意とするポケモンも同じです。
ジムによく配置されているポケモンでいうと、代表的なのはギャラドスとシャワーズ(シャワーズをはじめとした「みずタイプ」を持つポケモン)です。
特にギャラドスに対しては二重に弱点を突く攻撃をできるので、ポケモンレベル20のままの強化前のライコウ・サンダーでも十分に脅威となれます。
みずタイプのポケモンに対しては、ライコウが殲滅スピードの第1位になることが多く、この点ではサンダーを圧倒します。
このことを調べるには、ポケマピの「ダメージ計算機」で防衛ポケモン名だけを入力して、攻撃ポケモンを空欄のまま「計算する」ボタンを押すと便利です。
覚える技の違いが、ライコウとサンダーの明暗を分けています。
サンダーが「でんきショック」を覚えなかったことに大きなショックを受けた人も多いでしょう。
三鳥実装の際、サンダーの技構成を知って、「ふしぎなアメ」をサンダーのアメに変えたものの強化することなく、三犬実装の際、ライコウの技構成を知ってライコウレイドに本気を出しているという人もいるのではないでしょうか。
覚える技は、今後変更されるかもしれない部分ではありますが、現時点では、ライコウの覚える技構成が圧倒的に優秀です。
ライコウの技とサンダーの技については、それぞれ詳しく解説された特集記事がありますので、是非それぞれの記事をご覧ください。
対シャワーズのジムバトル
では、ライコウ・サンダーがシャワーズとジムバトルした時、与ダメージ値や被ダメージ値、殲滅スピードにどのような差があるのでしょうか?
ポケマピの「ダメージ計算機」の結果を見てみましょう。
※それぞれポケモンレベル39、個体値100%で計算しています。
同じ技(10まんボルト、かみなり)でみると、サンダーのほうが与ダメージは大きく、シャワーズの技でみると、ライコウのほうが被ダメージ減少力が高いです。
ライコウとサンダーはHPが同じなので、被ダメージ減少力が高いライコウのほうが継戦能力に優れているといえるでしょう。
また、実際の技の使用感も、サンダーのチャージビームが遅すぎるため、ライコウのほうが上に感じます。
しかし両者とも、ハイドロポンプの直撃を受けても即退場にならない水準のHP値を持っています。
でんきタイプとして耐久性が高い点は、ライコウ・サンダーとサンダースの大きな違いでしょう。
ライコウとサンダーの殲滅スピード比較
【ライコウ】
順位 | 通常技×回数 | ゲージ技×回数 | 殲滅スピード(秒) |
---|---|---|---|
1 | でんきショック x 22 | ワイルドボルト x 3 | 21 |
2 | ボルトチェンジ x 6 | ワイルドボルト x 3 | 21.6 |
3 | ボルトチェンジ x 7 | 10まんボルト x 3 | 23.6 |
4 | でんきショック x 27 | 10まんボルト x 3 | 23.7 |
5 | ボルトチェンジ x 9 | かみなり x 2 | 25.5 |
6 | でんきショック x 35 | かみなり x 2 | 25.8 |
【サンダー】
順位 | 通常技×回数 | ゲージ技×回数 | 殲滅スピード(秒) |
---|---|---|---|
1 | チャージビーム x 14 | でんじほう x 2 | 22.8 |
2 | チャージビーム x 15 | 10まんボルト x 3 | 24 |
3 | チャージビーム x 20 | かみなり x 2 | 26.8 |
覚える技の違いから、殲滅スピードでみるとライコウのほうが優れています。
とはいえ、サンダーの殲滅スピードももちろん速いです。
ライコウとサンダーが天敵になれる第三世代ポケモン
最後に、ライコウとサンダーがそれぞれ天敵になれる第三世代のポケモンをまとめてみました。
ホエルオー、ミロカロス、カイオーガは「みずタイプ」のポケモンなので、「でんきタイプの技」を覚えるライコウとサンダーの両者が有利になれます。
ホエルオーは高いHPを持つポケモンで、実装されたらハピナスのようなジム防衛ポケモンになることが予想されます。
また、カイオーガは「最強のみずタイプポケモン」で、最大CPはなんと4858!
ホウオウの最大CP4650をも上回る強さなんです…!
メタグロスは、ライコウやサンダーが弱点突くことができる「みずタイプ」でも「ひこうタイプ」でもありませんが、「はがねタイプの技」を覚えると思われます。
ライコウとサンダーは「はがねタイプの技」に耐性があるため、ダメージを「いまひとつ(×0.714倍)」で受けることができ、メタグロスに対して有利なバトルができるでしょう。
トドセルガは「こおり・みずタイプ」、ジーランスは「みず・いわタイプ」のポケモンで、それぞれ「こおりタイプの技」、「いわタイプの技」を覚える可能性があります。
サンダーは「こおりタイプ」と「いわタイプ」に弱点を持ち、これら2匹のポケモンの覚える技によっては弱点を突かれてしまうため、戦うならライコウのほうがおすすめです。
いかがでしたか?
ライコウとサンダーを徹底比較してみたところ、能力値にそこまでの差はないものの、ライコウのほうが弱点が少なく、被ダメージ軽減率が高いため、ジムバトルで使いやすいということがわかりました。
今のところは、覚える技構成もライコウのほうが使いやすく優秀な印象です。
ライコウやサンダーの能力比較をしてきましたが、大事なのはビジュアルを含んだご自身の好み。
第三世代は「みずタイプ」のポケモンがが多く、「でんきタイプ」のポケモンが極端に少ない(4匹)ので、今のうちにライコウやサンダーを育てておくことをおすすめします!
コメント
サンダーの強化、途中で止めて良かったです.
ほんとサンダーの飴余ってます笑
ビジュアル大事ですよね・・・。チャージビームも慣れるとそれほど悪くはないのでサンダーとサンダースの2本立てでジム戦頑張ります。
とてもわかりやすく参考になりました
サンダー・ライコウ比較でわずかなCPの差を理由にゴリ押しでライコウを薦めるサイトばかりの中、非常に説得力のある内容でした。素晴らしいです。
日本のポケGO関連サイトでここまで徹底的に客観的データに基づく考察がされているサイトは希少で貴重だと思っています。これからも頑張ってください。
大変参考になりました。まだレベルが低いため、頑張って捕まえてみます。