下記の内容は、「そんな時代もあったんだな」程度に見て頂ければ幸いです。
長らくポケモンファンから愛されてたポケモン、イーブイ。
イーブイ及び、その進化形は通称「イーブイズ」と呼ばれ、可愛い外見と高い能力を持っており、ポケモントレーナーからの人気も高いです。
原作のポケットモンスターシリーズでも、イーブイズはエリートポケモンとして大活躍してきました。
・・・が、それはポケットモンスターシリーズでの話。
ポケモンGOではそんなイーブイズ達に格差が生まれ、圧倒的にシャワーズが強く、また、圧倒的にサンダースが不遇な扱いになってしまいました。
海外ではこの仕様変更を皮肉って、原作で活躍していたポケモンがポケモンGOで弱くなることを「サンダース症候群」と名付けられる始末。
一体何故このような仕様になってしまったのでしょうか?
ポケモンGOからポケモンを知ったプレイヤーにも分かりやすく説明していきます。
サンダース症候群とは?それは、原作で素早さが高かったポケモンたちがポケモンGOで弱くなる仕様です
まずは、以下の表をご覧ください。
シャワーズ | サンダース | ブースター | |
---|---|---|---|
HP | 130 | 65 | 65 |
攻撃 | 65 | 65 | 130 |
防御 | 60 | 60 | 60 |
特攻 | 110 | 110 | 95 |
特防 | 95 | 95 | 110 |
素早さ | 65 | 130 | 65 |
合計 | 525 | 525 | 525 |
これは、原作のポケットモンスターシリーズでの、各ステータスの伸びを表す「種族値」と呼ばれる値の表です。
種族値が高いほど、ステータスが比例して高くなります。
各項目をざっくり説明しますと、
「HP」は、ポケモンGOでも存在する体力の値です。
「攻撃」「特攻」は、攻撃力を表す値です。
「防御」「特防」は、防御力を表す値です。
そして「素早さ」は、ポケモンバトルでの素早さを表す値で、この値が高いポケモンが先に行動できます。
上の表を見ると、シャワーズはHPに長け、ブースターは攻撃力が高く、そしてサンダースは非常に素早いポケモンであることが分かります。
そしてイーブイズは、それぞれ能力の割り振り方は違えど、割り振られるステータスの合計は同じ525です。
この表を踏まえた上で、次はポケモンGOでのイーブイズのステータスを見ていきましょう。
シャワーズ | サンダース | ブースター | |
---|---|---|---|
HP | 260 | 130 | 130 |
攻撃 | 186 | 192 | 238 |
防御 | 168 | 174 | 178 |
合計 | 614 | 496 | 546 |
・・・同じイーブイズなのに、ここまで能力に格差が出来てしまいました。
そしてサンダースはその中でもステータスが低く、覚える技の弱さも相まって、ポケモンGOでは落ちこぼれポケモンに成り下がってしまいました・・・。
何故このような結果に?それは、ポケモンGOでは素早さの概念がないからです
ポケモンGOでは、原作のポケットモンスターシリーズで使われている、種族値を引用しています。
ポケモンGOでのHPの値は、原作のHP種族値を2倍にしてポケモンGOでそのまま使われています。
ポケモンGOでの攻撃の値は、原作での「攻撃+特攻」の合計値をポケモンGOで使用しています。
ポケモンGOでの防御の値は、原作での「防御+特防」の合計値をポケモンGOで使用しています。
そして・・・ポケモンGOには、素早さに該当するステータスが存在しません。
なので、原作の素早さ種族値の約10%~20%を攻撃、防御に還元しています。
その値が僅か10%~20%程度しかないので、素早さがウリだったポケモンほど、ポケモンGOではステータスが低く設定されてしまっています。
サンダースは、初代ポケモン151匹の中では全ポケモン同率2位の素早さを持ち、その高い先制率が強みでした。
それがポケモンGOでは仇になってしまうなんて誰が想像できたでしょうか。
これが、素早さが高いポケモンほどポケモンGOで弱くなってしまう「サンダース症候群」のメカニズムです。
サンダース以外にも、「ゲンガー」や「フーディン」など、素早さがウリなポケモンほど軒並み弱くなっています。
当然、この仕様に納得していない従来のポケモンファンも多いです。
なので今後のアップデートで、素早さに該当するステータスを設けるか、他のステータスへの還元率を高める等、何かしらの救済措置が欲しいところですね。