2017年のハロウィンイベントで大量出現したカゲボウズ。
その進化形であるジュペッタは「シャドークロー/シャドーボール」、通称“Wシャドー”を覚えます。
Wシャドーゲンガーは使える!と言われていますが、同じ技構成を覚えるゲンガーとジュペッタでは、どちらが強いのでしょうか。
レベル3レイドのボスポケモン・フーディンを仮想敵にして、ジュペッタとゲンガーを徹底比較してみました。
目次
Wシャドーのジュペッタとゲンガー徹底比較
まずは、ポケマピの「ポケモン図鑑」のデータを基に、ジュペッタとゲンガーの種族値やタイプ相性を比較してみましょう。
ジュペッタとゲンガーの種族値を比較してみると、HP・攻撃・防御のバランスは似ていますが、全体的にゲンガーのほうが高いことがわかります。
ジュペッタが上回っているのはHPのみなので、種族値だけ比べるとゲンガーのほうが優秀そうに見えます。
また、ジュペッタは「ゴースト単タイプ」、ゲンガーは「ゴースト・どく複合タイプ」と、ポケモンのタイプが異なります。
フーディンのレイドバトルをした時、種族値やタイプの差は生まれるのでしょうか…?
弱点タイプを比較してみると、ジュペッタの弱点タイプは「あく、ゴースト」の2タイプであるのに対し、ゲンガーは「あく、エスパー、じめん、ゴースト」の4タイプです。
今回仮想敵とするフーディンは「エスパータイプ」のポケモンで、エスパータイプの技をメインに覚える(通常技はエスパー技しか覚えない)ため、ゲンガーは弱点を突かれてしまいます。
次に、耐性タイプを見てみましょう。
フーディンはゲージ技に、かくとうタイプの技である「きあいだま」を覚えます。
ゲンガーは、格闘技に耐性があるため、フーディンの「きあいだま」のダメージを軽減することができます。
しかも、「いまひとつ」の中でも珍しい「0.364倍」の被ダメージ軽減率!
- ゴーストタイプは、かくとうタイプの技を「いまひとつ(0.51倍)」に軽減
- どくタイプ、はかくとうタイプのわざを「いまひとつ(0.714倍)」に軽減
0.51×0.714=0.364
かくとうタイプポケモンの弱点を突けないゲンガーが、かくとうタイプポケモンに有利になるのは、この最も高い被ダメージ軽減率によるものです。
ジュペッタとゲンガーの覚える技比較
ご覧のとおり、覚える技にも違いがあります。
その中でも、ジュペッタとゲンガーが共通して覚える技は、通常技「シャドークロー」とゲージ技「シャドーボール」です。
ただし、ゲンガーの「シャドークロー」は過去に覚えることのできたレガシー技で、現在は新規で取得できません。
ゲンガーは覚える技の種類が多いため、ジュペッタの倍以上の技構成がありますが、おすすめ技構成は両者ともWシャドー(「シャドークロー/シャドーボール」)が第1位ですね。
対フーディンのレイドバトル
では、同じ技構成のジュペッタとゲンガーでは、どちらのほうが強いのでしょうか。
ポケマピの「ソロレイドシミュレーター」で、対フーディンのレイドバトルをシミュレートしました。
180秒間、同じジュペッタとゲンガーを繰り返し使って戦った場合、それぞれフーディンのHPをどれだけ削れるかを比較しています。
- レイドボス・フーディン:PL39.5、個体値100%「ねんりき/きあいだま」
- ジュペッタ:PL39.5、個体値100%「シャドークロー/シャドーボール」
- ゲンガー:PL39.5、個体値100%「シャドークロー/シャドーボール」
全滅時:回復させて再突入
再突入ロス:10秒
回避成功率:100%
ジュペッタ
vs
フーディン
CP | HP | 攻撃 | 防御 |
---|---|---|---|
2058 | 112 | 183.48 | 111.82 |
ダメージ | タイム | DPS |
---|---|---|
1942 | 180s | 10.79 |
CP | HP | 攻撃 | 防御 |
---|---|---|---|
22646 | 3000 | 209.27 | 152.93 |
ダメージ | タイム | DPS |
---|---|---|
881 | 180s | 4.89 |
180秒間ひたすら同じジュペッタ、ゲンガーを繰り返し使ってフーディンと戦った場合、フーディンへの与ダメージに差が生まれました。
DPSの違いから、ジュペッタは1942、ゲンガーは2518という結果に。
また、ゲンガーは被ダメージ軽減率の高さを発揮し、フーディンから受けるダメージを大幅に軽減!
フーディンのゲージ技「きあいだま」のダメージを0.364倍に軽減できることが、ジュペッタと差をつける直接の要因になっているようですね。
レイドバトルを比較
180秒のフーディンレイドで、ジュペッタとゲンガーがそれぞれがフーディンのHPを削る経過を見てみましょう。
バトルログは、攻撃ポケモンが倒されるごとの結果を表しています。
つまり、180秒間でジュペッタは7回、ゲンガーは6回再突入したことになります。
ジュペッタ
vs
フーディン
バトルログを見てまず分かることが、再突入の回数とフーディンのHPをどれだけ削れたか。
ジュペッタは7回再突入し、フーディンのHPを残り1058までしか削ることができませんが、ゲンガーは6回の再突入でフーディンのHPを残り482まで削っています。
やはり種族値が全体的に高いこともあり、ゲンガーのほうが優れているのですね。
おおよその参考としてご活用ください。
まとめ:ジュペッタ<ゲンガー
ジュペッタとゲンガーが「ねんりき/きあいだま」のレイドボス・フーディンと戦った場合、「被ダメージ軽減率」と「DPS」の差から、ゲンガーのほうが優れていることがわかりました。
確かに、ゲンガーのほうが強いです。
しかし、ゲンガーとは比にならないくらい差があるわけではないので、Wシャドーのジュペッタもなかなか使えるのではないかと思います。
いかがでしたか?
1体だけを比較検証するとゲンガーのほうが優秀とわかりましたが、ジュペッタの特長はポケモンレベル30近いジュペッタを6体並べてフーディンレイドに挑みやすいところ。
実際、ジュペッタだけでフーディンのソロレイドを楽しむトレーナーも増えてきているので、強いジュペッタをお持ちの方は是非挑戦してみてください!
CP563以上のカゲボウズなら、そのままジュペッタに進化させて使えますよ。
詳しくはこちらの記事でチェック!
コメント
今更ですが、気合玉フーディンというゲンガーに有利な条件だけで比較するのは何故でしょうか?
ゲンガーは毒持ちなのでジュペッタに比べて格闘技には有利で、エスパー技には不利になるはずです。
少なくともゲージ技3パターンくらいはシミュレーションしないと何の意味もない記事にしかならないと思います。
レガシー技のゲンガーを無理矢理持ち上げたいだけにしか見えません。
この記事の思慮の浅さが気になり、温め続けてた構想の動画がやっと完成しました。
ジュペッタはある環境下でゲンガーを上回ります。
そうです、フーディンの念力気合玉ソロレイドです。
https://www.youtube.com/watch?v=FnCmWGjTGcY&feature=youtu.be
実戦でのご検証を頂き、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、ジュペッタとゲンガーを、1体を繰り返し使い、ピットインタイムで10秒を設定する検証部分は実戦的ではありませんね。
十分な検証内容とならず、申し訳ありません。
ジュペッタの強さがわかる実戦検証を教えていただき、ありがとうございます!
またお気づきの点をお教え頂けますよう、よろしくお願い致します。
個人的にはジュペッタの強さについて修正を入れてもらいたいところです。
この前のハロウィン特集の記事でジュペッタはいらないと書いたコメントも
見受けられました。可哀想なトレーナーが出てしまったものです。
きあいだまフーディンではなく、エスパー技のフーデインだとどうなります?
私もそれ気になります。
コメントありがとうございます!
まず、エスパータイプの技である「サイコカッター/みらいよち」フーディンの場合は、ゲンガーのほうが優秀です。
しかし、「ねんりき/みらいよち」フーディンの場合、ゲンガーは「ねんりき」4発で倒されるのに対し、ジュペッタは「ねんりき」を4発に耐えることができます。
その点ではジュペッタのほうが安定しているといえます。
ただし、ジュペッタが有利になるには、
・最大強化
・回避なし
・ひたすら通常技で攻撃してゲージが溜まったら即放つ
という、かなり狭い条件に当てはまっている必要があります。
ゲンガーはフーディンの念力4発目で倒れるのに対しジュペッタは5発目で倒れるのでシャドーボールを安定して打てるという話を聞いたのですが…耐久面についての解説があると良いと思います
コメントありがとうございます!
確かに、ゲンガーは「ねんりき」4発目で倒されるのに対し、ジュペッタは4発を耐えることができます。
そのため、「ねんりき」の攻撃に対してはジュペッタのほうが優秀です。
しかしゲンガーは、かくとうタイプの技である「きあいだま」のダメージを0.364倍に軽減することができます。
ソロレイドシミュレーターのバトルログからも分かるように、フーディンが「きあいだま」を撃つまでの間はジュペッタのほうが有利、逆に、バトルが進んでフーディンが「きあいだま」混じりの攻撃をするにつれてジュペッタが不利になっていきます。
そのためポケマピでは、バトルの流れを考慮し、総合的に判断するとゲンガーのほうが強いという結論をご紹介しています。