2019年4月中旬ごろから、レイドバトルの際に自動で表示される「おすすめバトルパーティ」のポケモンの選出基準が、これまでの「耐性重視」から「攻撃重視」に変更されたようです。
この変更により、対戦前にレイドボスの技を予想することが難しくなっています。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
↓以下は、変更前の内容です。
レイドバトルのロビーに入った時、一番最初に表示される自動選出の「おすすめバトルパーティ」。
「何でこのポケモンが!?」と首を傾げざるを得ないポケモンが選出されることの多い「おすすめバトルパーティ」ですが、その傾向が徐々に明らかになってきています。
ということで今回は「おすすめバトルパーティ」自動選出の基準、傾向とアルゴリズムについて考察していきたいと思います!
実際の選出基準とは異なる場合がありますので予めご了承ください。
目次
優先度①:レイドボスのゲージ技に対する耐性
「おすすめバトルパーティ」自動選出の際に優先されていると考えられるのが、レイドボスのゲージ技に対する耐性です。
「フーディンのソロレイド攻略」の記事でも紹介しましたが、「おすすめバトルパーティ」のメンバーからレイドボスの技を事前に推測することができます。
実際に「きあいだま」を覚えたフーディンとのレイドの際に選出されたメンバーを見てみましょう。
エスパータイプを弱点に持つはずのゲンガーが、パーティの先頭に選ばれています。
これはゲンガーが格闘タイプの技に耐性(×0.364)を持っているからであり、ゆえにフーディンのゲージ技が「きあいだま」であると推測できるのです。
続くメンバーはカイリュー、ルギア、エーフィ、格闘タイプに耐性を持つポケモンばかりです。
一方、エスパーやゴーストタイプに耐性を持ち、フーディンの弱点のあくタイプであり、さらにフーディン対策の最有力候補でもあるバンギラスは一匹も選出されていません。
これはバンギラスがかくとうタイプを弱点としていることに起因しており、フーディンのゲージ技が「きあいだま」である以上、かくとうタイプを弱点に持つポケモンは選出されないようになっていることを裏付けてもいます。
通常技に対する耐性は無視の可能性大
一方で、おすすめバトルパーティはレイドボスの通常技に対する耐性は一切考慮していないとも考えられます。
例えば先ほどのフーディン、技構成は「ねんりき/きあいだま」でした。
エスパータイプの「ねんりき」はゲンガーにとって「こうかはばつぐんだ」となり、一発でHPの1/4以上を削られるほどの弱点技ですが、にもかかわらずゲンガーが先頭に選ばれています。
海外の情報を調査してみると、「たきのぼり/かみなり」のカイオーガレイドで毎回ゴローニャが複数体自動選出されていたという書き込みも見受けられました。
このことからも、「おすすめバトルパーティ」の自動選出はレイドボスのゲージ技に対する耐性のみで選ばれており、通常技に対する相性は一切考慮されていないことが分かります。
優先度②1回のゲージ技で与えられるダメージ量
レイドボスのゲージ技に対して耐性を持つポケモンと同時に、1回のゲージ技で与えられるダメージ量とDPSが高いポケモンも優先して選出されます。
ポケモンのCP(レベル)よりもゲージ技1回のダメージ量が優先される
例えば「サイコキネシス」の対ラティオス戦で選出された、次のオススメバトルパーティを見てみましょう。
エスパータイプに持つバンギラス、エーフィ、フーディンに紛れて、パーティの4体目にCP2995「ドラゴンテール/りゅうせいぐん」のカイリューが選出されました。
たしかにカイリューの「りゅうせいぐん」は威力150(ラティオスに対しては145)で、大打撃を与えられる大技です。
しかし一方で、手持ちのCP3062「ドラゴンテール/げきりん」、CP3041「ドラゴンテール/ぼうふう」の高CPカイリューは選ばれもしませんでした。
これはバトルパーティの選出基準が「ゲージ技1回の与ダメージ>CP/ポケモンレベル」となっているためです。
カイリューのゲージ技一覧を見てみましょう。
カイリュー |
わざ | 威力 | 時間 | 発生 | DPS |
---|---|---|---|---|
132 | 3.9 | 2.5 | 33.85 | |
132 | 2.7 | 1.2 | 48.89 | |
150 | 3.8 | 3.3 | 39.48 | |
60 | 1.7 | 1.1 | 35.3 | |
108 | 3.6 | 2.15 | 30 | |
180 | 3.6 | 3 | 50 |
「げきりん」は威力110の2本ゲージ技なので、「りゅうせいぐん」1回分のエネルギーで2回発動できますが、それでも1回あたりの与ダメージは「りゅうせいぐん」には敵いません。
ラティアス/ラティオスレイドでは、「りゅうせいぐん」のカイリューが選出される一方で高個体値高CP「げきりん」のカイリューが選ばれない現象がよく見受けられました。
これは、1回あたりのダメージ量が多い1本ゲージ持ちのポケモンが優先されていたからだと考えられます。
DPSが高いゲージ技を覚えているポケモンが優先
しかし一方で、アルゴリズム的には攻撃側のゲージ技のDPSを最大化、防衛側のゲージ技のDPSを最小化するように動いているので、威力が低くてもよりDPSが高いゲージ技を覚えているポケモンが優先されているようです。
例えばフシギバナの「はなふぶき」と「ソーラービーム」を比べた場合、1回あたりのダメージ量は「ソーラービーム」の圧勝です。
フシギバナ |
わざ | 威力 | 時間 | 発生 | DPS |
---|---|---|---|---|
96 | 2.3 | 1.1 | 41.74 | |
132 | 2.6 | 1.7 | 50.77 | |
216 | 4.9 | 2.7 | 44.09 | |
120 | 2.6 | 2.15 | 46.16 |
しかし現実には、「ソーラービーム」ではなく「はなふぶき」のフシギバナが選出されることが多くあります。
これは「はなふぶき」の方が「ソーラービーム」よりもDPS(1秒辺りのダメージ)が高いからです。
前述したカイリューの「りゅうせいぐん>げきりん」や、サンダーが「かみなり>10まんボルト」の優先順位で選出されるのも同様の理由ですね。
HPの減る量が少ないポケモンが優先される
また他の海外ユーザーは、選ばれる順番には被ダメージの総量、つまり各ポケモンのHPも関係していると指摘しています。
こちらの書き込みによると、対カイオーガ戦で毎回CP2400以下のサンダースが3匹選ばれていた一方で、防御/攻撃種族値ともにサンダースを上回るCP3000超えのライコウは選出されなかったということです。
このことから、同等の与ダメージ量のポケモンがいる場合、HPが低い方、すなわちより回復アイテムが節約できるポケモンが優先して選出されるのではないかとの仮説が立てられています。
防御とHP個体値も重視されている?
海外情報では、「同じ技構成のポケモンが複数体いる場合、CPが低くても防御個体値が高いポケモンの方が優先的に選ばれるのではないか?」という説がありました。
個体値と「おすすめバトルパーティ」の関係については、今後ポケマピでも検証してみたいと思います。
レイドロビーに入る→出る→もう一度入るとおすすめバトルパーティが変わる?
ここまで調査したところで、衝撃の書き込みを見つけてしまいました。
この書き込みでは「まずレイドロビーに入って、1回退出して、同じレイドのロビーに再び入ると、1回目に入った時とは違うおすすめバトルパーティが表示されるよ」とあります……。
これが事実ならば、1回目と2回目では異なるアルゴリズムが働いていることになります。
この点に関しては今後ポケマピで調査・検証を続けていきますが、何か有力な情報をお持ちの読者の方がいれば、コメントで教えていただければ幸いです!
ということで今回は「おすすめバトルパーティ」自動選出の基準、傾向とアルゴリズムについて考察していきました。
こちらは一般ユーザーの見解とポケマピによる解釈なので、実際のゲームシステムとは異なる可能性がありますが、今後も調査と検証を続け、新情報をお届けできればと考えています。
随時記事を更新していきますので、ポケマピ読者の皆様の解釈やご意見もぜひコメントでシェアしてください!
コメント
あいうえお順
pokemon Goで荷物?を減らして下さい。と出てきましたがポケットストアで戦うボールを補充したら、上手く行きました。バトルの対戦が楽しみだな☺
自動選択の考察は実に興味深いですね。レイドバトルはもちろんですが未だにジムバトルでも自動選択でする人が多いためカイリキーストッパーを混ぜるオーソドックスな並びに加えてわざと時間のかかる地雷ポケを選ばせるために自動選択を研究したいと考えてます。
メンバー構成が気に入らなくて、レイドのロビーに何回も出入りしたことはありますが、一度たりともメンツが変わったことはありません。
また、ほかの参加者とのバランスで変わるということも考えられません。
結局ソロにした時も、一切変化はありませんでした。順番すらも。
ただし、100回以内のデータです。また、Ver0.103.5の話ですので0.105以降で変更されたのであれば今後も続く仕様によるものです。
メンツが変わるという主張は以下の可能性が考えられます
1.ロビーで待つ間に自分で治療回復させた
2.入りなおす間に00分をまたぎ天候が変化した
これらの理由であると思われます。