2017年11月5日、レイドボスの一部入れ替えが実施されました。
星レベル3ボスには新たにキュウコン、ストライク、ポリゴン、オムスターが追加されています。
ストライク、ポリゴン、オムスターのソロレイドは早々にクリア報告が上がっていましたが、なぜかキュウコンのソロレイド報告は上がらず。
それどころか「キュウコンソロレイドはブースターソロレイド並に難易度が高い」と話題になっています。
なぜキュウコンソロレイドは高難易度なのか、こちらではその理由を解説していきます!
キュウコンソロレイドが難しすぎる!
まずはキュウコンソロレイドに挑戦した海外ユーザーの動画をご覧下さい。
キュウコンの技構成は「ほのおのうず/ねっぷう」です。
対策ポケモンのパーティはオムスター、ゴローニャ、ギャラドスとキュウコンに抜群を取りつつも被ダメージを「こうかはいまひとつだ」にできるポケモンばかりですが、もう少しのところでタイムアップ。
こちらのユーザー、以前はブースターのソロレイドに挑戦したものの、こちらもあと少しのところでタイムアップしてしまっています。
その他のユーザーもキュウコンソロレイドにチャレンジしていますが、悉く失敗している模様。
では一体なぜブースターと同じ防御力、攻撃力はブースター以下のキュウコンにここまで苦戦してしまうのでしょうか?
キュウコンレイドの難しさはキュウコンの攻撃力の低さにある?
まずはキュウコンのステータスから見ていきましょう。
キュウコン |
最大CP | 2157 |
HP | |
攻撃 | |
防御 | |
平均 / 合計 |
ボスとしてのCPは14914、ゲットチャレンジの最高CPは1233、最低CPは1167となっています。
比較対象として、以前までレイドボスとして出現していたブースターのステータスを紹介します。
ブースター |
最大CP | 2904 |
HP | |
攻撃 | |
防御 | |
平均 / 合計 |
レイドバトルの難易度を計る際に最も重要な要素となる「防御」に関しては、ブースターもキュウコンも同じ204です。
HPはキュウコンの方が若干上ですが、星レベル3レイドボスのHPは3000固定なので、キュウコン>ブースターとは成り得ません。
さらにキュウコン、ブースター両者ともに「ほのお」単一ポケモンなので、弱点/耐性タイプとその倍率も完全に同一です。
キュウコンとブースターの弱点タイプ
みず | |
いわ | |
じめん |
キュウコンとブースターの耐性タイプ
くさ | |
ほのお | |
こおり | |
フェアリー | |
はがね | |
むし |
しかし厄介なのは、キュウコンの攻撃力がブースターよりも低いという点。
というのもボスの攻撃力が低い=こちらの受けるダメージが少ない=攻撃ポケモンのゲージが溜まりにくいからです。
ポケモンがゲージ技を発動するためのエネルギーは、相手に与えた通常技だけでなく、相手から受けたダメージによっても蓄積されます。
つまり相手から受けたダメージが多ければ多いほど、ゲージ技発動の間隔も早くなり、結果的に1秒あたりの与ダメージ量(DPS)も高くなるんです。
「個体値100%(15/15/15)のポケモンよりも防御個体値の低い(15/10/15)ポケモンの方がDPSが上がりやすい」と言われる所以はここにあります。
ブースターのソロレイドが難しかった理由は防御力の高さにありましたが、キュウコンはブースターと同等のタフさを持ちながら、攻撃力の低さによって攻撃側のDPSを下げにかかってくるという非常に厄介な性質を持っているポケモン。
このことから、レイドボスとしてのキュウコンがブースター並に強力な理由は防御力の高さと攻撃力の低さにあると言えるでしょう。
ソロレイドの殲滅スピードでキュウコンの難易度を知ろう
ここからはポケマピのソロレイドシミュレーターを使って、キュウコンソロレイドがいかに難しいのかを検証していきます。
対キュウコンポケモンの中でも最も殲滅スピードが速い、「いわおとし/ストーンエッジ」のゴローニャ×6体でシミュレーションしてみましょう。
ちなみにゴローニャは6体すべて個体値100%のPL39.5、行動パターンは回避ナシという、相手を倒すことだけを考えたときに最も理想的な条件を揃えています。
キュウコンの技構成はコンボDPSの最も低い「だましうち/ねっぷう」です。
攻撃側
ダメージ | タイム | DPS |
---|---|---|
2988 | 180s | 16.6 |
レイドボス
ダメージ | タイム | DPS |
---|---|---|
592 | 180s | 3.29 |
バトルログ
結果はHPを12残した状態でタイムオーバーとなりました。
実践ではタイムラグや相手側AIの行動パターン、バグなどによって時間が前後しますが、これだけの好条件でも勝てないほどキュウコンは強力なレイドボスなんです。
キュウコンのゲージ技が「ソーラービーム」や「オーバーヒート」の場合はさらに苦戦を強いられます。
「なんでキュウコンがソーラービーム覚えんねん……」という方は是非こちらの記事をチェックしてみて下さいね。
海外ユーザーの報告によれば、「みずでっぽう/ハイドロポンプ」のギャラドスならば「ほのおのうず/ねっぷう」のキュウコンを163秒で打倒可能とのことですが、そもそもギャラドスは「みずでっぽう」を覚えてくれません。
「みずでっぽう/ハイドロポンプ」シャワーズ、「かみつく/ストーンエッジ」のバンギラス、レガシー技構成の「いわおとし/ハイドロポンプ」のオムスターですらタイムアウトなので、もはや手の打ちようがない気さえしてきます……。
「これなら行ける!」というポケモンと技構成が思いついた方は、是非ポケマピのソロレイドシミュレーターでシミュレーションしてみてくださいね!
いかがでしたか?
かなりの高難易度のキュウコンソロレイド、突破口を見つけるのが中々難しそうですね。
果たしてクリアできるトレーナーは現れるのでしょうか!?
チャレンジしてみた勇敢なトレーナーの皆様は、是非コメントで感想を教えてください!
コメント
ゲットチャレンジの最高、最低CP間違ってないですかね?
コメントありがとうございます!
最高CPと最低CPが逆になっていましたので、修正いたしました。
またお気付きのことがありましたらお教えください。
よろしくお願いいたします。
わざわざ防御値の低いのを使うなんて、肉を切らせて骨を断つ、みたいでちょっとカッコいいかも。
相性をさておいて技の威力と攻撃種族値の組合せでダメージを稼ぐことはよく考えるけど、ゲージのタメの効率をあげるとか個体値正義をヒョウボウする自分にとっては目から鱗の記事だった。
対ハピナスで妙にゲージ技の発動の早いのがいたけど、防御値が低い個体だったかなと思うと納得する。あと、脳死連打ですべての技を浴びながら攻撃をするのが効率がいいってことかな。HPがもてば、だけど。
ところで、被弾したときのゲージの溜まり具合ってどう計算されてるの?
受けたダメージの半分がゲージに加算されますよ。
防御が低いとゲージが溜まりやすい理由ですね。
「個体値100%(15/15/15)のポケモンよりも防御個体値の低い(15/10/15)ポケモンの方がDPSが上がりやすい」という事だったので、15/0/15のいわおとし/ストーンエッジゴローニャでシミュレーションしてみたところ、残り0.2秒でキュウコンのHPがゼロになりました。
必ずしも個体値が高いほど良い結果を示すわけではないという一例ですが、こういうのを奥が深いと考えるのは何か違うような気がする・・・
ギャラドスがたきのぼりを覚えるようになればもしかしたら…
以下の構成でキュウコンをシミュレータにて倒す事が出来ました。残り0.2秒ですので完全に卓上理論になりそうですが・・・
キュウコン だましうち/ねっぷう
ゴローニャ いわおとし/ストーンエッジ
5匹 回避なし
PL39.5の場合(攻撃が1あがるごとに必要PLが0.5下がる)
攻撃12以上
防御2以下
HP5以上
PL38の場合
攻撃15
防御2以下
HP5以上