ポケモンにボールを投げたときに表示される「ナイス」「グレート」「エクセレント」などのスローボーナスは、ターゲットリングと呼ばれる色つきのリングの中に命中したか否かで判定されます。
このボーナスがつくとポケモンの捕まえやすさ(捕獲率)もアップするので、理想的なのは「エクセレント」を出すことですが、狙ってエクセレントを出すのはやりこんでいても難しい技ですよね。
そんな中、「エクセレント狙うよりもグレート出したほうが、ポケモンの捕まえやすさが上がるよ!」という海外ユーザーの調査結果が話題を呼んでいます!
こちらではその内容を、日本語訳でお届けしますね。
「エクセレント」よりも「グレート」を狙え!シミュレーションと統計データ分析
まずはこのグラフを見てみて欲しい。
このグラフは、エクセレントスローを命中させられる能力に応じて、ターゲットリングがどの大きさの時に投げるのが最適なのかを示したグラフだよ。
詳しくは後で説明するけど、エクセレントの命中率が90%の場合を除いて、エクセレントではなくグレートの時にボールを投げた方が、捕獲率が高くなっていることが分かったよ。
まずはじめに
伝説ポケモンの実装、そして「ナナのみと金のズリのみで伝説捕獲率100%の裏技」のウワサが出始めてから、たくさんの人が捕獲のサークルがより小さいときにボールを投げて、捕獲チャンスを最大限上げようと努力していると思う。
でも、多くの人が「確実に当てられるグレートスローを狙うべきか、命中するか分からないエクセレントスローを狙うべきか」で悩んでいるんじゃないかな。
今回の調査では、超人的な才能の持ち主じゃない限り、確実に当てられるリングにボールを当てたほうが、より捕獲率が高い小さいリングにボールを当てるよりも、捕まる確立が高いことが分かったよ。
ターゲットリングのシステムについて
ターゲットリングは半径1の一番大きな状態から始まって、半径0の最も小さいサイズに向かって小さくなっていく。
ナイススローがグレートスローに変わる閾値はターゲットリングの半径が0.7のとき、グレートがエクセレントに変わるのはターゲットリングの半径が0.3のときになっている。
ターゲットリングの大きさに応じたボーナス値は、ターゲットリングが一番大きい状態の「1」から、ターゲットリングが一番小さい状態の「2」に向かって、なめらかに変化していく。
これは「ナイス」「グレート」「エクセレント」のそれぞれに固定のボーナス値が設定されている訳ではないということを意味している。
というのも、同じグレートでもターゲットリングがより小さい時に命中させた方が、ターゲットリングが大きめでグレートを命中させた時よりも、捕獲率ボーナスがわずかに増えるからだ。
この捕獲率ボーナスの乗数は他の要素、例えばカーブボールの「1.7」、メダルボーナスの「1.3」、金のズリのみの「2.5」によってさらに上昇する。
最終的な結果値は、捕獲率計算式の指数として使用されるよ。
GamePressの「捕獲計算機」を使えば、このメカニズムがどんなものなのか、ある程度把握できると思う。
ただ、捕獲率ボーナスは捕獲サークルが小さくなるにつれて直線的に大きくなるけれど、サークルの面積は二次的に縮小していく、ってことは注意したほうがいいね。
つまり、捕獲率が2倍になるターゲットリングの時にボールを当てるってことは、同時にそのサークル内に命中させる難易度が4上がるというのと同じことになるんだ。
統計シミュレーション
捕獲シミュレーションのために、ガウスの多変量正規分布でボールの命中率をモデル化したよ。
正規分布では大抵の場合、平均偏差と標準偏差を知っていなければいけないんだけど、ボールの命中に関しては誰にもその偏差が分からない。
今回はその問題を回避するために、平均偏差を0と想定し、標準偏差を「どれくらいの確率でエクセレントを出せるか」として解いてみたよ。
たとえば僕は自分のことを、大体60~70%の確率でエクセレントスローを出せる人かな?と思っている。
3回中2回はエクセレントを出せるって感じだね。
この表は、90%の確率でエクセレントを命中させられる人が、10000回投げた場合の命中の分布だよ。
90%のドットがエクセレントスローを示す赤い円の中に配置されている状態だね。
緑色のリングが「ナイス」、オレンジ色のリングが「グレート」、赤色のリングが「エクセレント」をそれぞれ示しています。
続いてこれが、50%の確率でエクセレントを命中させられる人が、10000回投げた場合の命中の分布だ。
50%のドットが赤いサークルの中に入っている状態だね。
シミュレーション結果
今回のシミュレーションでは、ボールの数と基礎捕獲率の媒介変数が異なる状況で、2つのシミュレーションをおこなったよ。
どちらのシミュレーションでも共通して、そのポケモンに適用されるゴールドメダルを持っていること、カーブボールを投げること、そして「きんのズリのみ」を使うことを前提としているよ。
【ファイヤー編】命中率ごとの捕獲率が最大化されるターゲットリングの最適サイズ
この表は、ファイヤー(基礎捕獲率3%)に13個のプレミアボールを使える状況での、命中率に応じた捕獲率の確率曲線だよ。
- 各横軸(X)ごとに5000回のシミュレーションを実施、Xの増加値は0.001
- 1回のシミュレーションにつき投げられるボールは13個
- カーブボール+ゴールドメダル+きんのズリのみ
- 基礎捕獲率が3%、レベル20のポケモンを想定(ファイヤーなど)
【ルギア編】命中率ごとの捕獲率が最大化されるターゲットリングの最適サイズ
次に、ルギア(基礎捕獲率2%)に8個のプレミアボールを使える状況での、命中率に応じた捕獲率の確率曲線を紹介するね。
- 各横軸(X)ごとに5000回のシミュレーションを実施、Xの増加値は0.001
- 1回のシミュレーションにつき投げられるボールは8個
- カーブボール+ゴールドメダル+きんのズリのみ
- 基礎捕獲率が2%、レベル20のポケモンを想定(ファイヤーなど)
グラフの読み取り方
それぞれのグラフでは、個人の命中率に応じた7種類の曲線が描かれている。
線の色 | エクセレント率 |
---|---|
紫色 | 90% |
緑色 | 80% |
水色 | 70% |
オレンジ色 | 60% |
黄色 | 50% |
青色 | 40% |
赤色 | 30% |
黒色 | 20% |
もし自分が60%くらいの確率でエクセレントスローを出せるタイプだと思ったら、オレンジ色の曲線を見てみて欲しい。
横軸は捕獲ボーナスの数値を示していて、捕獲リングがどの大きさの時にボールを命中させたかを示しているよ。
次に縦軸は、手持ちのボールを全て投げてポケモンを捕まえるときの全体的な確率を示している。
曲線はそれぞれ、上昇して、ピークに達して、そして下降していく。
曲線がピークにある時のX(横軸)の場所は、最も捕獲率が大きくなるリングのサイズに対応している。
エクセレント命中率が60%の人の場合、捕獲率がピークになるX値はおよそ1.6になっているよね。
つまりこの場合、ターゲットリングの半径が「0.4」の時、すなわちエクセレント判定にはならないけれど、確実にグレートスロー判定が出るタイミングで、ボールを投げるのがベストということになる。
だからボールを8個持っていて、毎回捕獲ボーナスが1.6の時にボールを当てれば、約66%の確率でポケモンが捕まることになる。
でも、エクセレントを目指して捕獲ボーナスが1.7の時にボールを投げてしまうと、捕獲チャンスは65%程度に下がる。
つまり、1.7の時に命中させられる確率が1.6の時に命中させられる確率よりも低いから、平均して捕獲ボーナスを得られる機会が減って、捕獲ボーナスが上昇していても捕獲できる確率=命中率は下降してしまうんだ。
ファイヤーのグラフとルギアのグラフを比べてみると、ポケモンの基礎捕獲率やボールの数が異なっていてる=確率が変動していても、本質的に最大値を示すXの位置が同じような場所にあることが分かるよね。
エクセレントの位置でXがピークに達するのは、エクセレントの命中率が90%の場合のみ。
もし10回中9回は確実にエクセレントスローを命中させられる能力の持ち主なら、確実にエクセレントを目指したほうがいいと思う。
そういう人も中に入るかもしれないけれど、でもほとんどの人は無理にエクセレントを狙うより、確実にグレートを狙ったほうがいいんだよ。
FAQ
カーブボールが出せなかった場合、グラフの結果とは違ってくるの?
グラフで示した捕獲パーセンテージとは異なってくるだろうけれど、曲線の形とピークXの場所は本質的に同じ定数に留まるだろう。
今回の重要ポイントである曲線自体は同じだからね。
きんのズリのみを使わなかったり、ゴールドメダルを持っていなかったりした場合は、どうなるの?
カーブボールがなかった場合と同様に、パーセンテージは変動しても最適な捕獲サークルの大きさはほとんど同じままだよ。
捕獲リングに命中しなくてもポケモンを捕まえられることがあるんだけど、そういう場合でも捕獲リングの大きさって関係あるの?
ターゲットリングの中に命中させられなかったら捕獲リングのボーナスは一切追加されなくなるから、大きさは関係なくなるよ。
でももしサークルの中に命中させられるのであれば、捕獲リングの大きさは重要になってくる。
ターゲットリングの中に命中させられなくても捕まることがあるっていうのは、ターゲットリングの中に命中させようとしなくてもいいって意味ではない。
統計的に言えば、どんなに命中率が悪いとしても、グレートスローになるタイミングを目掛けた方が結果は良くなるんだよ。
出典元記事 You should aim for “Great” throws; Simulation and Statistical Analysis : TheSilphRoad
いかがでしたか?
少し難しい内容ですが、まとめると以下のようになります。
- ターゲットリングの大きさは常に変動しており、同じ「ナイス」「グレート」「エクセレント」でも、リングが小さければ小さいほど捕獲率のボーナスが増える
- 「ナイス」「グレート」「エクセレント」が表示されなければ、ターゲットリングが小さい時にボールを当てても、捕獲率ボーナスは付与されない
- エクセレントスローを命中させる確率がよほど高くない限りは、グレートスローで捕獲率ボーナスを獲得しておいた方が、ポケモンを捕まえられる確立は上がる
実感的に「エクセレント狙いで投げるよりもグレート確実に出した方が捕まりやすい」と思っている方は多いかと思いますが、今回は統計データでそれが実証される形となりました。
また、「ナイス」「グレート」「エクセレント」の中でも捕獲率は変動するので、できればターゲットリングが一番小さい「グレート」狙いでボールを投げたいところですね。
特に捕まりにくいレイドボスの捕獲では、確実に「グレート」を出すように頑張りましょう!
ボスポケモンを捕まえるコツは、こちらの記事でチェックしてみて下さい。
コメント
今までストレートボール一本だったけど、限界を感じてスイクンからカーブボールを練習し始めた
月末の今、サークル固定法で80~90%はカーブExcellentを当てられるようになったけど、手前に当たってカーブ判定が付いてないスローもあるのかもしれないな
グレートも使い分けてみる
昨日は4回連続カーブExcellent、今日は4/6カーブExcellentだった
補足
確率のばらつきはあると思いますが、捕獲率は19/25の76%でスイクンを終えそうです
経験上、ゲットできる時って1~3投目で捕まえられる
それ以上かかる時ってきのみだけ消費させられて挙句の果てに逃げられる
それ結構感じるのね。
ボール12−14個の時10個目以後で捕まったとかほとんどないよね。
10個ぐらい投げたら、これ絶対逃すんだよねって感じ。
逆にボール8個とかで結構獲れる。
金ズリ→ナナの順に投げて、しかもエクセレント、ナイスでも抜け出る。今日はサンダーだったのでいけると思ったが。やはり運だね。ルギアは2発目で捕まえたから
フリーザー、サンダー、ファイヤー、ルギア 合計
25/45, 36/58, 32/45, 33/50 126/198
55.56%, 62.07%, 71.11%, 66% 63.64%
最初のフリーザ2-3回は人数が足りなかったり, 興奮したあまり投げ方が下手で逃したりして凄い悪い確率になっているもののファイヤーは結構良い辺行ってるかと思って居たのにグラフは最低でも俺より高い確率…何か自分の投げ方が問題を抱えているのね。
それに反してルギアは良い線行ってる。周りにもほとんどの人がルギアが心理的に安定して投げられるというんだよね。
兎に角、フリーザーの確立を上げたい。週末頑張ろう!
捕れた 見つけた 捕獲率
フリーザー 29 51 56.86%
サンダー 38 61 62.30%
ファイヤー 35 49 71.43%
ルギア 33 53 62.26%
合計 135 214 63.08%
三鳥小計 102 161 63.35%
フリーザ34/56
サンダー 41/64
ファイヤー37/53
ルギア 33/54
慣れると徐々に捕獲率は上がる。
それと共に平均値に纏まれる傾向。
ルギアは基礎捕獲率が低い分上がらない。
一番の問題は金の木の実が赤字になる変更点。薬はもらっても捨てる以外何の役にも立たない。困ったよ〜
それより最終ラス1のボールの捕獲率を修正して下さい!
すでにナイアンからプラス1球がされてるから直ってるのと同じ事では?ラスト1球が直ったらプラス1球が消えると思います。
合理的な考え方をするアメリカ人ならではの対処法だと思う
日本人→不具合の元を「修正」する
アメリカ人→最短の方法で「対処」する
国民性の違いは他国民からは理解し難い事が多いね
すべては運次第が実感です。
あと、投げる精度は元々のサークルの大きさやポケモンの威嚇や移動に加えてその時の体調でも変わると思うので、そこは都度、自分で判断ですかね。
このグラフは(実際にエクセレント評価になるかは別として)エクセレント範囲となる”全体サークルの半径の0.3以下の範囲に投げられる能力(精度)”に応じて、”捕獲リングがどれくらいの大きさの時に投げれば、捕獲の期待値が一番高くなるか”を表しているので、自信が無ければないほど捕獲リングは大きい時に投げた方がマシ。NICEでも良い。
ただグラフをみれば、自分の能力(精度)の場合、捕獲サークルがどれくらいの大きさの時に投げれば最も期待値が高いか分かるので参考になる。
多くの人はサークルの半径の0.5~0.3までが期待値のピークになるので結果的にグレート判定になるけど、それはグレートを狙えという意味ではなく。それより捕獲リングが小さいエクセレントのタイミングを狙うと結果的に外れが増えてトータルでは期待値が下がりますよという話。
それはごもっともなんだけど皆excellentで伝説は捕まらない,何か他の要素がプログラムされていない?と言う疑問持ってないのかな?俺の周りじゃこの分析とは違う角度で,つまりexcelllent じゃ逃げちゃうからわざとグレートを投げてる。
皆はそう言う不思議な感じを感じてない?
自分達の実感が聞きたい。
7/25にルギアの最高個体値を捕まえた時はエクセレントだったので、無理というイメージは無いけれど、そもそもサンプル数が少なくてなんとも。
よくわかんないけど、つまりはこの名前の通りってことかな?
サークルの大きさでスローボーナスが決まるなら、常にサークル中心を目指して投げればいいんだよね。
精度よく投げられるプレーヤーなら、エクセレント狙ってエクセレントにならなくてもグレートくらいにはなってるんじゃない?
エクセレントじゃないスロー=ボーナスのつかないスローって読める。
だからグレートを狙え、と。
この分析はランダム要素がない場合はその通りでしょうけども問題は何故か伝説のモンスターはexcellentが出た場合殆ど捕まらないと言う現実があるのは皆経験しているはず。100匹以上も捕獲している大体の人は捕獲率が60%+/-10%が一番多いと思う。このある程度のレベルのプレイヤーから出てくる疑問が何故excellent は捕まらないの?と言う問題を捻って他の答えを出したのがこの分析では無いかと思う。
皆聞いてるはずexcellent4回当たっても逃げられた。悔しいって!
それなのに普段は大体ナイスとグレートで60%以上捕獲している。だから逆に言えば今は皆出来るだけexcellent を投げないように頑張っているんだもん。
兎に角、この分析の数値が現実と一致しているのは脱帽!私の場合もファイヤ−がルギアより10%ぐらい確率が高い。
序でにサンダ-とフリーザーのグラフも見たいですね。