【ポケモンGO】ジムバトルの「おすすめバトルパーティ」は最もCPが高い防衛ポケモンとの相性で自動選択

以前ポケマピでは、レイドバトルでの「おすすめバトルパーティ」の自動選択基準について考察しました。

【ポケモンGO】「おすすめバトルパーティ」自動選出の基準と傾向に関する一考察【レイドバトル】

レイドバトルのロビーで最初に表示される「おすすめバトルパーティ」。謎のラインナップはどのような基準で選出されるのか、その傾向を考えてみました。

pokemongo-get.com

2018-05-27 10:30

基本的には①レイドボスのゲージ技に対する耐性、②1回のゲージ技で与えられるダメージ量、この2点から選出されるというのが主力説でした。

ここで気になるのが、ジムバトルの「おすすめバトルパーティ」はどのような基準で自動選出されているのか、という点。

今回はジムバトルのバトルパーティ自動選択のアルゴリズムについて、検証した結果をお伝えしていきます！

ジムバトルの「おすすめバトルパーティ」自動選出基準

ジムバトルの「おすすめバトルパーティ」について調査を進めていると、どうやらジムバトルもレイドバトル同様に相手ポケモンのゲージ技に対する耐性や、1回のゲージ技で与えられるダメージ量を考慮して選出されている、という説が有力でした。

ちなみにレイドバトルの自動選出で考慮されている（と考えられている）要素は以下の通りです。

これらに加えて、お気に入り登録をしているかどうかも関係しているようです。

しかしジムはレイドとは異なり、最大6体のポケモンと戦うことになります。

では一体、どのポケモンのゲージ技に対する耐性が重視されるのでしょうか？

頭を悩ませながら調査を進めると、以下の書き込みを発見しました。

Card

さらに「最大CPではなく現時点でのCPが1番高いポケモンが優先される」、「防衛ポケモンのメンツが変わらなくても、攻撃を受けたり回復されたりして1番CPの高いポケモンが入れ替われば、自動選出のメンバーも入れ替わる」という情報も入手。

これは早速検証してみなければ！と近くのジムに出向きました。

検証①：現時点で最もCPが高い防衛ポケモンのゲージ技との相性で選ばれる？

検証の対象に選んだのはこちらのジムです。

最もCPが高いポケモンはボーマンダ（CP3075）となっています。

上記の情報が正しければ、ボーマンダのゲージ技に対する耐性と、ボーマンダに対して撃つ1回のゲージ技で与えられるダメージ量の観点から、「おすすめバトルパーティ」が選ばれるはず。

早速メンバーを見てみると……。

以上のメンバーでした。

早速ボーマンダのゲージ技を確認するために、バトルに挑みます。

ボーマンダのゲージ技は「りゅうせいぐん」でした。

まず今回「おすすめバトルパーティ」3番手に選抜されたボスゴドラは、ドラゴンタイプの技である「りゅうせいぐん」に耐性（×0.714）を持っています。

一方、複数選出されているバンギラスは「りゅうせいぐん」に耐性を持ちません（当倍）が、ゲージ技「ストーンエッジ」で抜群のダメージを与えられます。

バンギラス

CP	HP	攻撃	防御
3670	169	210.22…	179.40…

技	タイプ一致	タイプ相性	ダメージ
かみつく （0.5秒）	〇	等倍	6
アイアンテール （1.1秒）	×	等倍	11
うちおとす* （1.2秒）	〇	ばつぐん （1.4倍）	20
ストーンエッジ （2.3秒）	〇	ばつぐん （1.4倍）	123
だいもんじ （4.2秒）	×	いまひとつ （0.714倍）	73
かみくだく （3.2秒）	〇	等倍	62

ボーマンダ

CP	HP*	攻撃	防御
3532	324	230.77…	144.62…

技	タイプ一致	タイプ相性	ダメージ*
ほのおのキバ （0.9秒）	×	いまひとつ （0.714倍）	6(1)
ドラゴンテール （1.1秒）	〇	等倍	12(3)
ハイドロポンプ （3.3秒）	×	ばつぐん （1.4倍）	118(29)
だいもんじ （4.2秒）	×	いまひとつ （0.714倍）	65(16)
りゅうせいぐん （3.6秒）	〇	等倍	116(29)

*防衛時はポケモンのHPが2倍になります。

*ダメージ内の（）は回避成功時に受けるダメージです。

「*」が付いた技は、現在新規で取得不可能な技です。

上記はポケモンレベル40での計算時ですが、「ストーンエッジ」1発で123のダメージを与えられます。

しかし「だいもんじ」は「いまひとつ」になるにも関わらず、今回5番手に選ばれていました。

「あれれ～？おかしいぞ～？」と思いつつ、手持ちバンギラスを確認してみると……。

なんとCP的には3位の「かみつく／かみくだく」のバンギラスが、今回落選していたのです。

そこで次に、ポケマピの「カウンターリスト」を使って、「ドラゴンテール／りゅうせいぐん」のボーマンダに対するバンギラスのパフォーマンスを数値化してみます。

ポケモン	通常技	ゲージ技	TDO	DPS	TOTAL
15位 バンギラス
バンギラス	うちおとす*	ストーンエッジ	74.53%	73.51%	85.28%
	うちおとす*	かみくだく	63.19%	62.33%	72.31%
	かみつく	ストーンエッジ	62.91%	62.05%	71.98%
	うちおとす*	だいもんじ	60.35%	59.52%	69.05%
	かみつく	かみくだく	54.38%	53.64%	62.22%

TDO、DPSどちらにおいても「うちおとす／だいもんじ」が「かみつく／かみくだく」を上回る結果となりました。

レイドバトルの「おすすめバトルパーティ」の記事でも説明しましたが、「おすすめバトルパーティ」のアルゴリズムは攻撃側のゲージ技のDPSを最大化、防衛側のゲージ技のDPSを最小化するように動いています。

そのためバンギラスの中でも、よりDPS／TDOの高い「うちおとす／だいもんじ」が優先されたと考えられるでしょう。

検証②：CPが1番高いポケモンが変われば「おすすめバトルパーティ」のポケモンも入れ替わる？

次に「そもそも本当に1番CPが高いポケモンとの相性で自動選出のメンツが変わるのか？」という点を検証するために、先ほどのジムの先頭2体（カイリュー、ボーマンダ）のみと一戦を交えた状態で撤退し、再びバトルに挑みます。

今回CPが最も高いのは、最後尾のバンギラスです。

「おすすめバトルパーティ」を確認してみます。

ここで先ほどのバトルで戦ったバンギラスを回復させていなかったことに気がついたので、一度退出して回復させた上で、再びバトル画面に戻ります。

ボスコドラの前に回復させたバンギラスが入り、最後尾のバンギラスが追い出されました。

手持ちポケモンの残HP量も、自動選択に影響しているようですね。

メンバーは以下の通りです。

この通り、敵陣のメンバーは一切変わっていないにも関わらず、「おすすめバトルパーティ」のメンバーには変化が生じています。

相手のバンギラスの技構成は「うちおとす／かみくだく」でした。

相性を見てみると、ボスゴドラは「あく」タイプに耐性がありませんが、「ヘビーボンバー」で抜群のダメージを与えられます。

またバンギラスは「かみくだく」をいまひとつ（×0.714倍）にできるので、理論的には納得の選出です。

しかしサイドンは「いわくだき」と「じしん」で抜群になりますが、「かみくだく」に耐性はなく、「ストーンエッジ」も当倍です。

防衛中ポケモンの中で1番CPが高い相手に応じて「おすすめバトルパーティ」のメンバーも変わる、というのは間違いないのかもしれません。

でも、相手のゲージ技との相性や、発動するゲージ技の与ダメージ量との相関性は……？

「おすすめバトルパーティ」の選出基準の謎

頭を抱えながら海外トレーナーに聞いてみたところ、色々な情報を提供してもらいました。

まずは「おすすめバトルパーティは耐性とゲージ技で絞り込まれた後、HP個体値順に選出される」というもの。

Recommemded Pokemon might be sorted by HP-IVs after Resistance and Charge move from r/TheSilphRoad

HPが重視されるということであれば、種族値的にも「サイドン＞バンギラス＞ボスゴドラ」なので、先ほどの対バンギラス選出と合致しています。

しかし並び順を見てみると、同じポケモンはHP個体値が高い順に並んでいる、という訳ではなさそうです。

今回はそれぞれ技構成が異なるポケモンが並んでいますが、同じ種族かつ同じ技構成の場合、HPの実数値順に並んでいると考えることが出来るかもしれませんね。

また耐性と言ってもゲージ技以外への耐性も考慮されて、そこから天候ブースト、「こうかはばつぐんだ」になるかどうかで絞り込まれていくというコメントもいただきました。

対戦したバンギラスの技構成が「うちおとす／かみくだく」だったので、サイドンがトップに選出されたのは「いわ」タイプに耐性を持つからということなのでしょうか。

これらを踏まえてまとめると、

以上のように言えそうです。

ということで、ジムバトルでの「おすすめバトルパーティ」の選出基準に関して、現在分かっている情報を踏まえつつ検証していきました！

まだまだ謎が多い「おすすめバトルパーティ」ですが、今後も新情報が分かり次第、記事でお伝えしていきますね。

長くなってしまいましたが、この記事を読んでくださった皆様も、何かお気づきの点があれば是非教えてください！