以前より、特定のiPhone 6s、iPhone 6s Plusについて、電源が入らなくなったり端末が高温に発熱したりするなどの問題が多くのユーザーに確認されています。
この問題を受けて、Appleでは2019年10月から特別な修理プログラムが実施されており、プログラム対象の端末であれば無償交換してもらえる可能性があります。
こちらでは、iPhone 6s、iPhone 6s Plusで発生することのある問題や対処法、Appleの修理プログラムについてご紹介します。
iPhone 6s、iPhone 6s PlusでポケモンGOをプレイされているトレーナーさんも多いかと思うので、お困りの方は参考にしてみてください!
目次
iPhone 6sが熱暴走…Appleで無償交換に
筆者が実際に体験したiPhone 6sの問題と、解決までの流れについてご紹介していきます。
2019年3月に購入したiPhone 6sで問題が発生
問題が発生したのは、2019年3月に「Y!mobile(ワイモバイル)」で購入したiPhone 6sです。
最終的に端末が高温になってまともに使えなくなったので、Appleに相談したところ「無償交換」をしていただくことができました。
以下は、それまでに起こっていた症状や経緯です。
「高温注意」の警告が出るほど熱くなり、バッテリーが急激に減るようになった
iPhone 6sを購入後、あるときからiPhone本体が高温になりやすくなり、バッテリーが急激に減るようになりました。
使っていたiPhoneの外装に、大きな損傷はありません。
夜寝る前に100%まで充電したにも関わらず、朝起きるとバッテリー残量が1%の状態になることも多く、冬にも関わらずiPhoneの画面に「高温注意 iPhoneの本体温度が下がるまでお待ちください。」のアラート(警告)が出ほど本体が熱い状態でした。
ごく普通の使い方をしていたのですが、かなりの熱を持つようになったことで、バッテリーが急激に消費される状態になっていたようです。
寝ている間以外でも、100%に充電後3分ほどで約80%になるなど、バッテリーの減りがかなり早くなっていました。
このように徐々に症状は表れていたのですが、端末の異常な発熱などによりまともに使えなくなってきたため、修理などのサポートについて相談することにしました。
ワイモバイルに問い合わせたらAppleに誘導された
まずは、iPhone 6sを購入し契約している「ワイモバイル」に相談したのですが、「Appleに相談してください。」とAppleに誘導されました。
Apple Storeでの検査を通過し、端末ごと無償交換してもらえた
Appleに相談すべく確認したところ、格安スマホ会社の保証の確認として、問題が起きているiPhone 6sの「保証書」、または購入時に発行された「購入申込書」が必要でした。
Apple Storeのスタッフの方に伺ったお話によると、今回の「ワイモバイル」のような、格安スマホ会社で購入されたiPhone 6sやiPhone 6s Plusで同様の報告や相談が多いとのこと…。
「今回は初期症状とかに気が付かなかったけど、よくある予兆とかって何かあったりするんですか?」と質問したところ、
- Wi-Fi接続が切れやすくなる
- ゲームなどをしているときに落ちやすくなる
などの細かい初期症状があって、徐々に調子が悪くなっていくことが多い
と教えていただきました。
そんなお話を伺いつつ、その場でいくつかの検査が行われ、その検査の判定によって対応方法が判断されます。
検証の結果、今回問題が起きていたiPhone 6sは端末ごと無償交換となりました。
- Apple Storeに修理の予約をする
- Apple Storeで問題が起きているiPhone 6sの検査をしてもらう
- その場でいくつかの検査をした結果、Appleの判断で「無償交換」という対応に
相談したのが年末年始の数日後だったということもあり、同じような問題で交換対応に出された端末は多いのではないかと在庫が心配されましたが、店舗に在庫があったので検査から数十分ほどで新しい端末を受け取ることができました。
もし店舗に在庫が無い場合は、後日交換や郵送などでの対応になるかもしれません。
保証期間が延長され無償修理/交換が可能となる場合がある
本来のiPhoneの保証期間が過ぎていても、多くのユーザーに同様に発生しているような端末自体の問題の場合、Appleの検査結果次第で「無償」で対応してもらえる可能性があります。
ワイモバイルの場合、通常、無償修理(保証書の無償修理規定に則した状況での故障が対象)ができる期間は購入日から1年間で、それ以降は有料修理となりますが、今回のように特定の販売端末全体で発生しているようなケースの場合、特別に無料修理/交換期間が3年間適用されるとのことです。
Appleのスタッフさんによると、iPhoneなどのApple端末について同様のトラブルが多く報告され一定の水準を超えると、1年保証にするか3年保証にするかなどを決める会議が開かれて決定されるそうです。
状況により異なる場合もあるので、詳しくは、契約通信会社やAppleにご確認ください。
今回、Appleで無償交換をしていただいたあとに、下記でご紹介する「iPhone 6s や iPhone 6s Plus の電源が入らない問題に対する修理プログラム」が実施されていることを知りました。
よりスムーズな手続きに繋がると思うので、併せてご紹介します。
Appleは、iPhone 6sやiPhone 6s Plus の電源が入らない問題に対する修理プログラム(リコール)を実施
Appleの公式サイトに、「iPhone 6s や iPhone 6s Plus の電源が入らない問題に対する修理プログラム」について掲載されています。
このページでは、発生している問題についてや修理手続きの方法、修理プログラムの対象となる端末かどうか(無償修理/交換ができる可能性があるかどうか)を確認できます。
ある一定期間に販売されたiPhone 6sやiPhone 6s Plusで多く問題が発生しているようで、対象であれば無償で修理/交換ができるとのことです。
※この修理プログラムは、2019年10月から開始されています。
シリアル番号を入力すると対象かどうか確認できる
iPhone 6sやiPhone 6s Plusで問題が起きている場合、無償修理/交換対象の可能性があるかどうか確認してみましょう。
公式ページにある下記のようなボックスにシリアル番号を入力し、「送信」をタップすると結果が表示されます。
プログラム対象の場合、下記のように表示されます。
以下のいずれかの方法で修理手続きをしてください。
プログラム非対象の場合は、下記のように表示されます。
iPhone 6s、iPhone 6s Plusの問題は、格安スマホ会社で一定期間に販売された端末で発生している模様
Appleの公式サイトには、下記のように記載されています。
もしこの期間中にiPhone 6sやiPhone 6s Plusを購入して問題が発生している場合、Appleの無償修理/交換サポートを受けられる可能性があるので確認してみてください。
上記の期間は、特に格安スマホ会社でiPhone 6sやiPhone 6s Plusが「本体0円」など格安で販売されていた時期でもあります。
例えば、「中学生になる子供のスマホデビュー時に、0円だったので購入した!」などといった方も多いかもしれないので、使っている本人が困っていないか、問題が起こっていないかを一度確認してみると良いかもしれません。
iPhoneのシリアル番号の確認方法
iPhoneのシリアル番号は、下記の方法で確認することができます。
iPhone本体の設定で確認
【1】iPhoneの「設定」をタップ
【2】「一般」をタップ
【3】「情報」をタップ
【4】「シリアル番号」の項目を確認
※番号を長押しするとコピーでき、貼り付けて入力できるので便利です。
iPhoneの電源が入らない場合
iPhoneの電源が入らないなど、本体での確認ができない場合は下記の方法でも確認できます。
- iPhoneが入っていた箱の裏側にあるバーコードの「Serial No.〇〇」の部分
- 購入時や手続き時の申し込み書類
- iTunes(iPhoneを同期している場合)
など
Appleでの修理手続きの方法・流れ
利用しているiPhone 6sやiPhone 6s Plusを修理/交換するには、「Apple Store 直営店」、または「Apple 正規サービスプロバイダ」で手続きをする必要があります。
今回のようなケースの場合、修理開始前に実機検査を行い、そのiPhoneがこのプログラムの適用対象かどうかの検証が行われます。
場合によっては別途修理料金がかかることがあります。
- 修理を受けられるのは製品の最初の購入国/地域のみの場合がある
- このプログラムの対象になると思われるiPhone 6sやiPhone 6s Plusをすでに有償で修理した場合は、返金について問い合わせ可能
⇒返金についての問い合わせ先はこちら - この全世界共通のプログラムは、iPhone 6sやiPhone 6s Plusの通常の製品保証期間を延長するものではない
- このプログラムは、対象となるiPhone 6sやiPhone 6s Plusに対し、その最初の小売販売日から2年間適用される
事前にバックアップや重要なID/パスワードの確認をしておこう
修理に出す前に、iTunes、またはiCloudなどを使ってiPhoneのデータをバックアップしておきましょう。
修理に出す前の準備についての詳細は、下記ページで紹介されています。
また、バックアップを行っていても端末が変わることで普段よく使っているアプリやサービスなどのログインIDやパスワードの入力が必要になる場合もあります。
下記のような重要なアカウント情報については、事前に確認しておくと安心です。
- Apple ID/パスワード
- LINEアカウントで使用しているメールアドレスやID/パスワード
- GoogleアカウントのID/パスワード
など
Appleへの問い合わせ/詳細ページ
不明な点がある場合は、下記のApple サポートへお問い合わせください。
iPhone 6s や iPhone 6s Plus の電源が入らない問題に対する修理プログラムの詳細はこちら
(Apple公式サイト)
まとめ
iPhone 6s、iPhone 6s Plusを利用中で問題が発生している場合、Appleが実施している無償修理/交換プログラムの対象となっている可能性があります。
公式サイトでお知らせされているのは「iPhone 6s や iPhone 6s Plus の電源が入らない問題に対する修理プログラム」ですが、今回、筆者自身は、主に「iPhone 6sが高温になりバッテリーが急激に減るようになった」という症状でAppleに相談をし、無償交換をしてもらうことになりました。
ご自身がお困りの場合はもちろん、周りにお困りの方がいる場合にも、ぜひこのような修理プログラムがあることをお伝えください。
下記のような点で諦めている方もいるかと思いますが、まずは一度、Appleに相談してみてはいかがでしょうか。
- 「iPhoneの保証書が無い…」
⇒購入申込書などでもOK
- 「購入から1年以上経ってるから保証切れてるよね?修理代金高くかかりそう…」
⇒このプログラムは、対象となるiPhone 6s、iPhone 6s Plusに対し、その最初の小売販売日から2年間適用される
⇒対象と判断されれば、無償交換してもらえる可能性がある
⇒ワイモバイルのように、特定の問題に対する保証期間が延長される場合もある
iPhone 6sやiPhone 6s Plusを安心して利用できるよう、参考になれば嬉しいです。
画像出典 iPhone 6s や iPhone 6s Plus の電源が入らない問題に対する修理プログラム – Apple